お口の中に入れる器具は徹底的な滅菌が必要
歯科医療で気をつけなければいけない事柄のひとつに「院内感染」が挙げられます。
患者さまのお口の中の治療に使用される医療器具は、常に口腔内粘膜や歯牙に接触しているほか、唾液や血液といった体液、歯の飛沫が付着します。
口腔内には多くの細菌が棲んでいますし、患者さまのなかには様々な持病を持った方もおられます。
そのため、一度治療に使用した医療器具には、感染のリスクがあるのです。
インプラント手術の際、患者さまの口腔内で使用する器具に、万が一でも他の方の血液成分や細菌・ウィルスが付着したら、術後に大きなトラブルを引き起こしかねません。
当院では、院内感染といった事故を防ぐため、治療器具の滅菌に特に力を注いでいます。
厳格なヨーロッパ基準に適合した滅菌システム
ヨーロッパでは、狂牛病などの流行を機に厳しい滅菌・洗浄の基準が定められています。
中でも北欧スウェーデンは古くから医療先進国として世界的に有名で、医療器具の滅菌についても厳しい基準を設けています。
当院では、ヨーロッパ基準に適合したスウェーデンのイェテボリ大学の滅菌システム「GETINGE(ゲティンゲ)」と同じ装置を導入しています。
また、ウィルスをほとんど瞬時に失活させることができるEO水生成器、付着物を振動で洗い流す超音波洗浄機、90℃の熱湯で器具を洗浄できるウォッシャーディスインフェクター、熱に弱いプラスティックを低温殺菌できる装置など、高性能な洗浄装置を取り揃えています。
さらに、こうして滅菌された器具を1人分ずつパッキングし、滅菌の難しい真菌の萌芽までオートクレーブという装置で徹底的に死滅させます。
当院では、徹底した滅菌処理、空気清浄機を完備した専用のオペ室といった、専門家である私たち自身が安心して受診できると思える環境を整え、決して院内感染などの事故を起こさないよう入念な感染対策をして、患者さまの治療に臨んでおります。
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